中学2年生の定期テストの範囲で不定詞が出てくる時期になりました。
しっかり復習しましょう。
よく、塾の先生が得意げに「『to+動詞原形』を不定詞といいます。でも、不定詞は難しい。不定詞には、なーんと3つも用法があるんだよ。3つの用法っていうのは、副詞的用法と形容詞的用法と名詞的用法なんだ。副詞的用法は「~するために」,形容詞的用法は「~するための」,名詞的用法は「~すること」と訳そうね。」とか言いますが、文法用語とかいいからザックリ言ってどうなの?と思う人も多いと思います。
そもそも不定詞って何でしょう。
「 私は、大阪へ 行った。」を英語にしてみましょう。
I went to Osaka.
私は(主語) 行った(動詞) ~へ(前置詞)※ 大阪
※wentには「行った」の意味しかないので「~へ」の意味の前置詞toをOsakaの前につけた。
次の文を訳してみよう。
I went to Osaka to meet Aki.
私は(主語) 行った ~へ(前置詞) 大阪 ~に会う
(主役の動詞) (脇役の動詞)
POINT 脇役の動詞は原形の前にtoをつけて(不定詞という)脇役のカタチにする。
★不定詞とは、一つの英文の中に動詞が2つあるときに,主役以外の動詞(=脇役)の
カタチをこわして、「脇役だョ」っていう目印をつけることだと覚えてください。
手順① 不定詞をふくむカタマリをかっこでくくる。
I went to Osaka ( to meet Aki ).
私は(主語) 行った ~大阪へ アキに会う
手順② 英語は説明は後回し,日本語は説明が前だから、日本語の語順に直す。
意味 「私は( アキに会うために )大阪へ行った。」
(1)パターン1
「まとめ①
POINT 「~するために」と訳すto+動詞原形=不定詞の副詞的用法という
I went to the park to play tennis.
私は、テニスをするために公園へ 行った。
主語+go(過去形went)/come(過去形came)などの動詞・・to+動詞原形.
「主語」は、~するために・・・行く(行った)/来る(来た)。
POINT Why~? 「なぜ」の文に答えるときは、ふつうBecause+主語+動詞(文).
「~するため(です)」と動詞の原形がつづくときは、To+動詞の原形. で答える。
Why did you go to the park?あなたはなぜ公園へ行ったのですか。
To play tennis. テニスをするためです。
POINT 「うれし・かなし」などの感情のあとのto+動詞原形は、「~して」と訳す。
I am glad to see you.
私は、あなたに会って(会えて)うれしい。
」
(2)パターン2
I want a book . (私は、本がほしい。)
私は(主語) ほしい
① I want a book to read .
私は(主語) ほしい ← 読む
(主役の動詞) (脇役の動詞)
意味 私は[ 読む(ための,べき)本 ]がほしい。
② I want something to drink.
私は(主語) ほしい 何か 飲む
(主役の動詞) (脇役の動詞)
POINT something to+動詞原形=「何か~するもの」(分かりやすい日本語)
意味 私は[ 何か飲むもの(飲みもの) ]がほしい。
③ I have a lot of homework ← to do.
私は(主語) ※ある たくさんの 宿題 する
(主役の動詞) (脇役の動詞)
※「もっている」がしっくりこない haveは、「ある」と訳す。
宿題や仕事は「するための」よりも「しなければならない」のほうがそれっぽくなる。
意味 私は[ しなければならない(するべき) ]たくさんの宿題がある。
▲(=名詞)+to+動詞原形
「~するための▲」・「~しなければならない(すべき)▲」・「~する▲」
と、前の名詞を後ろから説明する。☞不定詞の形容詞的用法という。
something to+動詞原形=何か~するもの ※否定文・疑問文ではsomething⇒anything
発展 覚えておこう 形容詞は普通は名詞の前につくがsometingなど~thingの場合あとにつく
a red car (赤い車)
something red (何か赤いもの)
私は、何か冷たい飲み物がほしい。 飲み物⇒飲む(ための)もの
I want something cold to drink.
練習
私は、洗わなければならないたくさんの皿がある。(皿=dish,ある=have)
( dishes / wash / have / to / a lot of /I /.)
私は、(洗わなければならない)/たくさんの皿が /ある。
主語 脇役の動詞wash 主役の動詞
手順① 脇役の動詞をふくむカタマリをかっこでくくる。
手順② 日本文の文末にあるのが主役の動詞,文末にない脇役の動詞は原形の前にtoをつければよい。
手順③ 「アタマ→しっぽ→逆流」で英語に直す。
解答 I have a lot of dishes to wash.
発展 覚えておこう time to+動詞原形=~する時間
I have no time. = I don’t have time. 「私は、時間がない。」
私は、テレビを見る時間がない。
( TV/ time / to / have /I / no / watch /.)
解答 i have no time to watch TV.
「まとめ②
POINT 前の名詞を後ろから説明するto+動詞原形=不定詞の形容詞的用法
「~するための」・「~しなければならない(すべき)」・「~する」の意味!
I want something to drink.
私は(主語) ほしい(動詞) 何か
私は、 何か飲むもの(飲みもの)がほしい。
something to+動詞原形=何か~するもの ※否定文・疑問文ではsomething⇒anything
POINT 「私は、何か冷たい飲みものがほしい。」は、I want something cold to drink.
POINT 「私は、~する時間がない。」は、 I have no time to+動詞原形.
覚えておこう 京都には訪れるべきたくさんの場所がある。
Kyoto has many places to visit.
=There are many places to visit in Kyoto.
」
(3)パターン3
「まとめ③
POINT 「~すること」の意味を表すto+動詞原形=不定詞の名詞的用法
I like to play tennis.
私は、テニスをすることが好きです。
I want to play tennis. ( ≒I would like to play tennis.私は、テニスがしたいと思う。)
私は、テニスがしたい。 ※would like to+動詞原形「~したいと思う」≒want to
主語+want(s) to+動詞原形. 主語は「~したい」(「~することがしたい」)
主語+want(s) to+be a△. 主語は「△になりたい」
POINT to+動詞原形「~すること」が、(文頭)主語やisのあとにくることがある。
1, To play tennis is my hobby. 2, My hobby is to play tennis.
テニスをすることは、私の趣味です。 私の趣味は、テニスをすることです。
POINT try to +動詞原形「~しようとする」
hope to +動詞原形「~することを望む」
start[begin]to +動詞原形「~し始める」
」